皆さんこんにちは、米国株投資家のAFUROKENです。
今回は、保有銘柄でもあるAmerican States Water Company(アメリカン・ステイツ・ウォーター;AWR)の2022年第1四半期決算(2022 Q1 results)に関して説明して行きたいと思います。
アメリカン・ステイツ・ウォーターは私のポートフォリオの1.3%程度を占めるUtility Sector(公共事業セクター)を代表する銘柄ですが、Total Gainは3年間で-17.60%となっております。各セクターへの分散のつもりで連続増配記録保持銘柄ということもあり購入したのですが、結果的には足を引っ張っています。今回の決算は一体どうなったのでしょうか?
アメリカン・ステイツ・ウォーター公式ホームページを参照しております。
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売上高および1株当たり純利益
以下にCondensed Statements of Incomeを示します。


売上高は$108,570Kと前年同期と比較して7.3%減少(市場予想-$13,430K)、Diluted EPSは$0.38と27%減少、Non-GAAP EPSは$0.47(市場予想-$0.06)です。
水事業部門における2022年からの新水道料金に関して
現在アメリカン・ステイツ・ウォーターの水事業部門であるGolden State Water Company(ゴールデン・ステイト・ウォーター社)が2022年からの新料金設定をCalifornia Public Utilities Commissionから承認待ちの状態であり、承認後は1月分から新料金となるため、その追加収入、給水費用を含めて計算されたのが今回のNon-GAAP EPSとなっております。承認により2022年の売上高は2021年と比較して$30,300K増加、給水コストは$9,700K増加する見通しのようです。これを含めたものがNon-GAAP EPSとなっております。
その他セグメントに関して
電気事業部門に関しては、売上高増加が費用増加と相殺され、1株当たり売上高が$0.07と前年同期と同じとなっています。
受託事業部門に関しては、1株当たり売上高が前年同期と比較して$0.04減少しているが、これは時差による建設活動の減少に起因する。2022年通年では$0.45-0.49を見込んでおります。
バランスシート
以下にバランスシートを示します。

自己資本比率は57.5%とほぼ横ばい、流動比率は81.7%と前年同期の88.7%から減少しております。
American States Water Company(アメリカン・ステイツ・ウォーター)株は今買いか?
以下にSBI証券ホームページよりここ10年間のアメリカン・ステイツ・ウォーターの株価チャートを示します。

ここ数年は停滞気味ではありますが、Utility Sector(公共事業セクター)を代表する銘柄として10年間で見ると株価を上昇させているようです。
配当利回りは2022/5/9時点で1.93%、配当性向は77.7%と高めではありますが、67年連続増配記録を保持しております。
キャッシュフローに関してはAnnual reportより2021年のものを抜粋します。

営業キャッシュフローおよび投資キャッシュフローから、フリーキャッシュフローがマイナスであることがわかります。財務キャッシュフローに関しても2021年はマイナスとなっております。
予想PERは2022/5/9時点での株価$75.89およびNon-GAAP EPSである$0.47を通年に換算すると、40.36倍とかなり割高に見えます。
減収減益の決算結果、割高な予想PERなどからは、如何に連続増配記録保持銘柄と言えども積極的には買いづらい印象です。
最後に
今回は、【2022年第1四半期決算】アメリカン・ステイツ・ウォーターを分析する【AWR 2022 Q1】ということで、保有銘柄でもあるAmerican States Water Company(アメリカン・ステイツ・ウォーター;AWR)の2022年第1四半期決算(2022 Q1 results)に関して説明して行きました。
今回の決算結果は減収減益、予想PERから考えても割高な印象となっております。
連続増配記録保持銘柄として今後に期待しましょう。
最後になりますが、投資はあくまでも自己責任でお願いします。